元物理学・宇宙物理学専攻(宇宙物理学分野)所属・名誉教授 長田哲也

 
画像
長田先生

 2022年3月末をもって定年退職いたしました。1975年に入学して以来、何度かそして何年間かのブランクをはさみつつ、理学部・理学研究科の皆様に50年近くもの間大変お世話になりました。厚く御礼申し上げます。

 成功も失敗もいろいろありましたけれども、やはり2019年に岡山天文台に口径3.8mせいめい望遠鏡が完成し世界に向けて共同利用を開始したことが一番印象に残っています。すべて、宇宙物理学教室・附属天文台におられた方々、加わってくださった方々のおかげでうまく行きました。これは別に良い人のふりをして書いているわけでは全くなくて、心からそう感じています。この規模のプロジェクトではコアとなる何人かの研究者や開発者に思う存分活躍してもらえばうまく行くのだろうと思います。それは単独では絶対に無理だけれど何十人をフルに巻き込むようなものでもありません。むしろ、もちろん私の進め方がもっと適切であればといった場面はたくさんあったでしょうが、どうぞそこはご容赦ください。そして、私がもう一つ痛感しているのは、コアとなる方々やその周りで協力してくださった事務方の力です。それなしの成功は全く考えられません。今後の研究プロジェクトもきっとそうだろうと思います。

 さて、4月以降の生活です。数年前から、1か月に1度か2度は青パトに乗って「スマホを片手にATMを操作しているお年寄りを見かけたら・・・」とアナウンスを流しながら町内を走っていたものの、残念ながらそう言った方向の活動はそれ以上できていません。一方で、私も、それなりに研究も続けて行ければなあと、観測装置の科研費の続きや天の川銀河の中心の論文書きを考えているところです。理学で、京大で、良き信頼関係のもと、さまざまな計画が進んでいくことを祈ります。